
ハリー
Vol.09
2024年01月11日(木)
バレンタインは至極のチョコレートを味わうチャンス。今回は「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」で、“風味”に注目した、ワンランク上の味わい方を教えていただきました。
ラ・メゾン・デュ・ショコラ 丸の内店 ブティックマネージャー
遠井剛史さん
全身からチョコレート愛が溢れる、無類のお菓子好き。お客様と同じくらいシーズンごとの限定チョコレートをたのしみにしている。
Point
遠井さん「職人が作る高級チョコレートは、大人のためのチョコレート。ブランドごとに個性があり、こだわりを知ることでより美味しく味わえます。当メゾンのシェフ、ニコラ・クロワゾーが大切にしているのは“風味の変化”。特に代表作の『ボンボン・ドゥ・ショコラ』は、口の中でなめらかに溶けることで香りが広がり、風味が3段階で変化するように計算されているんです。その変化を意識して食べてみると、さらに深いチョコレートの世界が見えるかもしれません」
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チョコレートを大人の食べ物にした伝説のショコラティエ
遠井さん「当店は1977年にパリで創業したチョコレート専門店。創業者のロベール・ランクスは、“チョコレート=子供の食べ物”という時代に、大人のための高級チョコレートを広め、後続のショコラティエにも影響を与えたと言われています。彼が大切にしていたのが、チョコレートの繊細な風味。表現したい味わいと、それに合うカカオを厳選し、食べたときに初めと中間・最後の余韻と時間を追って変化する風味を追求しました。多彩なフレーバーをたのしめる『ボンボン・ドゥ・ショコラ』は彼の代表作で、プレーンのダークガナッシュ『キト』、フランボワーズの果汁を使った『サルバドール』、南仏産レモンが香る『アンダルシア』は創業当時から続くレシピ。現在もすべてのチョコレートはフランスで製造していて、現シェフのニコラ・クロワゾーもロベール・ランクスの味を受け継ぎつつ、新しいチョコレートを生み出し続けています」
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一口かじって、ゆっくりと口の中で溶かす。
遠井さん「香りをたのしむチョコレートとして、当店では『ボンボン・ドゥ・ショコラ』がおすすめです。中身のスタイルは大きく分けて4種類。生クリームとチョコレートを合わせた『ガナッシュ』は味のバリエーションが多く、プレーンのダークやミルク、果実やハーブを使ったフレーバー系のレシピもあります。ガナッシュに空気を含ませた『ガナッシュムース』は軽い口溶けが特徴。『プラリネ』と『ジャンデュジャ』は、ナッツとカカオの香りの相乗効果が人気です。断面を見てみると、コーティングのチョコレートがとても薄いのが分かりますか?これは主役である中身を引き立たせるための、職人の大事なこだわりなんです。試していただきたい食べ方は、一口かじってから、ゆっくりと口の中で溶かすこと。なめらかに溶けていくうちに、初め・中間・余韻と、まるで香水のように3段階で風味が変化していきますよ。シェフのニコラはこの3段階の動きを作り出すために、緻密にレシピを計算していますから、ぜひやってみてください。保管温度は15〜18℃が適温。ご家庭なら密封して冷蔵庫の野菜室で保存くださいね」
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新作を味わえる!バレンタイン限定コレクション
遠井さん「スタッフも毎年たのしみにしているのが、シーズン限定のコレクション。2024年のバレンタインは『ボンジュール パリ』。メゾンを象徴するパリの地を表現した4種の限定のボンボン・ドゥ・ショコラが登場します。『フォブール 225番地』はマダガスカル産カカオ74%のプレーンダークガナッシュで、『フランソワ プルミエ 52番地』はダークガナッシュ入りのアーモンドペースト、『マドレーヌ 8番地』はカシューナッツのミルクプラリネ、『セーヴル 19番地』はイチゴのピュレを使ったダークガナッシュ。限定レシピのみを収めたコレクション限定デザインのボックスに加えて、限定レシピと定番レシピの両方をアソートにした、バレンタインらしいハート型のボックスもご用意しているので、新しい味わいをぜひ体験してみてくださいね」
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さすが多くのショコラティエに影響を与えたメゾン。小さなチョコレートをかじってみると、何層にも味わいが重なる夢のような美味しさで、メゾンのプライドと情熱を感じました。バレンタインコレクション、絶対買いに行きます!
営業時間: | 11:00~20:00 |
定休日 : | 01月01日〜01月03日 |
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