
ハリー
Vol.07
2023年11月09日(木)
味わいやエチケットデザインなど、ワイン選びの基準はいろいろ。例えばワインの持つ“ストーリー”で選ぶのはどうでしょう。ギフトやパーティで会話が広がること間違いなしです。
ワインショップ・エノテカ 丸の内店 スタッフ
山﨑泰樹さん
大学時代にフランス・ブルゴーニュに語学留学し、現地のワイン文化に触れる。卒業後、「エノテカ」へ入社。第11回丸の内接客ロールプレイングコンテスト[飲食・食物販部門]優勝の実力者!
Point
山﨑さん「どんなワインにも、生産者や土地、誕生秘話などのストーリーがあります。ギフトであれば贈る相手とリンクするものなので、パーティには会話のきっかけとなるワインを選ぶことで、心に残るひと時が生まれますし、ワインにあまり馴染みがない方や、相手の好みがわからないときも選びやすくなります。丸の内店にいらっしゃるお客様は特に、会食やお仕事関係のお祝いでワインを選ぶ方が多いので、私たちスタッフもそれぞれのストーリーをお話できるように準備しています。今日はとっておきの3本を選ばせていただきました」
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この価格で飲めるのは奇跡。初心者も飲みやすい1本
山﨑さん「1本目はイタリア・ピエモンテ州で作られる、マスカットの甘口微発泡ワイン『モスカート・ダスティ』です。造り手のサラッコ氏は“モスカートの巨匠”と呼ばれるレジェンドで、これが2,000円台で飲めるのが不思議です。畑を14区画に分けることで、微妙な日当たりなどブドウの状態を徹底管理。ベストな状態で収穫して、ワインに仕上げるという手間暇をかけた造りをしています。甘口ですが甘ったるさはなく、ハーブのニュアンスも感じる爽やかな味わい。度数も5.5%と低めなので、ワインが苦手な方にもおすすめです。またフルーツケーキとの相性がとても良いので、クリスマスディナーにもぴったりだと思います」
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ブドウの良いところを集めたディレクターズ・カット
山﨑さん「こちらは映画『ゴッドファーザー』などで知られる映画監督、フランシス・フォード・コッポラ氏が立ち上げたワイナリーのワイン。監督が好きなシーンを集めて編集する“ディレクターズ・カット版”のように、複数の畑から選んだブドウをブレンドして、ソノマという土地のテロワール(※1)を表現しています。ユニークなエチケット(※2)は『ゾートロープ(回転のぞき絵)』のイラストで、実際にコッポラ氏が持っているコレクションの1つなんだそう。綺麗な酸味を持ったバランスの良い味わいで、ジャケ買いしたとしても大正解。映画好きの方や、お家で映画を観るときのお供にいかがでしょうか」
※1:フランス語で「風土の、土地の個性の」という意味で、ワイン用語としては「ブドウ樹を取り巻く環境すべて」のという意味
※2:ワインの外側に貼ってある表示のことを英語では「ラベル」と呼びますが、フランス語では「エチケット」と呼ぶ
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全く違う2人の生産者と2つのブドウが出会った赤
山﨑さん「このワインはおもしろくて、イタリア・トスカーナ地方の2人の生産者が、お互いのワインを50:50の割合でブレンドしたものなんです。ある食事会で意気投合した2人が、お互いのワインを試しに混ぜてみたところ、美味しいものができてしまったことから誕生。ただし両者とも良い品質のブドウができたときにしか生産しないので、いつリリースされるかはわかりません。フレッシュ感と酸味のある軽やかなサンジョベーゼと、果実味があってコクのあるメルローという、正反対の味わいのブドウが合わさることで絶妙なバランスが生まれています。このストーリーから、ご結婚やビジネスなどのパートナーシップをお祝いするときによく選ばれます。個人的に1番好きなストーリーです」
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エノテカさんには隠し部屋のようなラウンジがあって、リーデルのワイングラスでいろいろなワインがグラスで飲めるんです。予約ができるので飲み会の0次会で利用することができる他、レアなワインを飲める有料試飲会が開催されることも。ワイン好きは足繁く通っちゃう!
営業時間: | [ショップ]11:00~19:00 [ラウンジ]12:00~20:00(19:00LO) |
定休日 : | 館休館日・12月30日・1月1日 |
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