会いに行きたい、あの店のあの人
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一保堂茶舗 東京丸の内店 スタッフ/松坂千香さん

のっち

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Vol.05

アパレル業界から大胆転職。「一保堂」の魅力とは

  • #一保堂
  • #抹茶
  • #都内唯一
  • #生活を彩る日本茶
  • #オフィスで抹茶
  • #自分好みのお茶を見つける

2023年10月12日(木)

日本茶の老舗「一保堂茶舗」で働く松坂千香さんは、なんと元アパレル業界の広報担当。20年勤めた前職を辞めてお茶業界に飛び込むという、大胆チェンジの理由はなんだったんでしょうか。

今回教えてくれる人

一保堂茶舗 東京丸の内店 スタッフ/松坂千香さん

一保堂茶舗 東京丸の内店 スタッフ/松坂千香さん

20年間勤めたアパレルブランドを去り、2018年4月に「一保堂茶舗」へ入社。2020年から東京丸の内店の店頭に立っている。お客様のプレゼント選びを手伝うのが好き。

「一保堂茶舗 東京丸の内店」とは?

「一保堂茶舗」

「一保堂茶舗」は今から300年以上前の1717年、京都で創業した日本茶専門店。創業当時は「近江屋」という屋号でお茶や陶器などを扱っていたが、“扱うお茶が美味しいから、これからはお茶一つを保ちなさい”ということで、幕末に山階宮(やましなのみや)から「一保堂」の屋号を賜ったと言われている。東京丸の内店では、茶葉や茶器の販売、お茶のテイクアウトができるほか、併設する「喫茶室 嘉木」でお茶とお菓子もたのしめるようになっている。またお茶の淹れ方などのワークショップも不定期で開催。

「一保堂」のお茶について教えてください!

「一保堂」のお茶について教えてください!

香りが良いオリジナルの合組(ブレンド)です

松坂さん「最近シングルオリジンが流行っていますが、『一保堂』のお茶はすべて自社オリジナルの合組(ブレンド)になっていて、京都府近郊の山間で生産された茶葉を中心に扱っています。玉露、抹茶、煎茶、ほうじ茶と種類によってもちろん味わいは違うのですが、個人的にどのお茶にも共通しているなと思うのは、香りがあってまろやかで、味わいに上品さを感じるところでしょうか。お茶でみなさんの生活を彩ることが『一保堂』の1つのテーマなので、伝統的なアイテムもありながら、現代のライフスタイルに合わせたお茶や、お茶の淹れ方のご提案もさせていただいています。『喫茶室 嘉木』では、デミタスカップに入った抹茶とお菓子のセットや、お茶のフルコースなど、『一保堂』のいろいろなお茶をたのしんでいただけます」

「喫茶室 嘉木」のおすすめメニューはなんですか?

煎茶「芳泉」1,320円と季節の「お菓子」550円 ※価格は取材時2023年8月時点のもの
煎茶「芳泉」1,320円と季節の「お菓子」550円 ※価格は取材時2023年8月時点のもの
  • 煎茶「芳泉」1,320円と季節の「お菓子」550円 ※価格は取材時2023年8月時点のもの
  • 「デミタス抹茶」880円 ※価格は取材時2023年8月時点のもの

お茶とお菓子のセットです

松坂さん「『喫茶室 嘉木』では、『一保堂』のお茶と毎日お菓子屋さんから届く季節のお菓子、お茶のフルコースなど、さまざまなお茶をたのしめるメニューを用意しています。煎茶などのお茶はティーポットで提供しているので、ゆっくりと時間を過ごしていただけますよ。今日は京都『御菓子丸』で人気の美しい干菓子『鉱物の実』と合わせてどうぞ。他にもデミタスカップでカジュアルに味わう抹茶は、洋風のお菓子との相性も抜群です」

松坂さんは別業界から転職されたそうですが、きっかけはなんだったんでしょうか?

松坂さんは別業界から転職されたそうですが、きっかけはなんだったんでしょうか?

「一保堂」に惚れました(笑)

松坂さん「前職は20年間、アパレルブランドのプレスをしていました。とてもたのしい仕事だったんですが、ユーザーの顔が見えなかったんです。例えば雑誌広告を出しても、それがどんな人に届いているのかよくわからない。お客様の声が聞ける仕事がしたいと思ったときに、ここで働けたら幸せだろうなと思ったのが『一保堂』でした。お茶との出会いは幼少期、おばあちゃんにお茶を淹れてあげたら喜んでくれたのがうれしくて、自分で振る舞うようになりました。でも転職したのは何より、『一保堂』という会社に惚れたからですね。お茶の美味しさはもちろん、厳かな世界観がありながら、中に入ると手書きのポップや接客が温かかったり、商品パッケージもカラフルでカジュアルだったりする。その“きちっと感”と“ヌケ感”のバランスに、ただならぬセンスを感じたんです。お茶のことはまだまだ勉強中ですが、毎日とてもたのしいです」

いつも心がけていることや大事にしていることはありますか?

いつも心がけていることや大事にしていることはありますか?

お客様の心の奥にある「欲しいお茶」を見つけること

松坂さん「診断じゃないですが、接客をしながらお客様に合うお茶を探すのがすごく好きで。お客様が探しているものが見つかったり、なんとなく来店されたお客様が、“あ、これが欲しかったのかも”と、思ってもいなかったお茶を見つけてくださったときなど、本当にうれしい気持ちになります。最近は海外からのお客様も多く、茶葉の種類から説明することも。忙しくて対応できない時は申し訳ない気持ちになりますが、一人一人のお客様とじっくりお話したいと思って店頭に立っています」

丸の内のまちの印象はどうですか?

丸の内のまちの印象はどうですか?

ディスニーランドみたいな街

松坂さん「平日と土日で行き交う人の層がガラッと変わりますね。平日はワーカーさんが仕事帰りに寄ってくださったり、ランチタイムにお茶のテイクアウトや、喫茶室で休憩やミーティングをされることも。私は『ちょっとお茶しない?』というフレーズが大好きなのですが、ワーカーの皆さんにとってお茶を飲むことが、休息やコミュニケーションの一つになっているのかなと、うれしく思っています。また休日は年齢層が下がって、まちに遊びに来た若いカップルやご夫婦、ご友人連れが多くいらっしゃいます。路面店はガラス張りで海外のようですし、まちの外観は統一感があって美しくて、なんだか“ディズニーランドみたいだなぁ”って思っています(笑)」

松坂さんがお気に入りの商品を教えてください!

どこでも飲める「抹茶スティック」

どこでも飲める「抹茶スティック」

松坂さん「1回分の抹茶が個包装されている『抹茶スティック』(10本入り/1,296円)がとってもおすすめです。抹茶って茶道のイメージも強く、すごく敷居が高いイメージがありますよね。でもこれならボトルに入れて、冷水と一緒にシェイクするだけで気軽に抹茶がたのしめるんです。オフィスや外出先にも持っていきやすいし、お土産にも人気がありますよ」

のっちからのひと言

さすが元プレスさん!とってもお話上手な方で、プレス時代の経験が、そのまま「一保堂」の接客にも活きていらっしゃるんだなと感じました。今度お茶を買う時は、松坂さんに相談しようと思います♡

Shop information

一保堂茶舗 東京丸の内店

一保堂茶舗 東京丸の内店

営業時間: 12:00~19:00、喫茶室 12:00~19:00(18:00LO)
定休日 : 年末年始
東京都千代田区丸の内3-1-1 クニギワ(国際ビル) 1F
22席
現金/クレジットカード/QRコード決済/電子マネー/QUICPay/デビット/iD決済/三菱地所グループカード
店舗詳細はこちら 一保堂茶舗 東京丸の内店Instagram
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  • 表示価格は全て税込み価格です。
  • 店舗により臨時休業や営業時間を変更させていただく場合がございます。

マルポ編集部

マルポ編集部

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丸の内に勤める5人のワーカーによるマルポ編集部。各世代や各ジャンルに精通するエディターたちが大丸有の日常を楽しく綴ります。

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