
Vol.04
2023年09月28日(木)
わっしー
今回は「一生愛せる革靴を買う!」という僕の願望を満たすおさんぽです。個性が異なる3つの一流メーカーのお店で、仕事&プライベートで履ける革靴を本気で探します。
今日は二重橋駅からスタートして、二重橋スクエアに並ぶ「Paraboot(パラブーツ)」、「THE LAKOTA HOUSE(ラコタハウス)」、「J.M. WESTON(ジェイエムウエストン) 」の3店をはしごします。ドキドキするなぁ。良い靴に巡り会えますように!
Paraboot(パラブーツ)
まずやってきたのは、1908年に創業したフランスの老舗「Paraboot(パラブーツ)」 。水に強いリスワクシーレザーやノルヴェイジャン製法など、もともと登山靴を作っていたメーカーならではのタフさが魅力です。最大の特徴は、天然ラックスから製造する屈強なラバーソール。ラバーソール自体をオリジナルで作っているシューメーカーは、「Paraboot」だけなんだとか!
僕がぐっときたのは、デッキシューズ風の「シメイ」。遊びのあるデザインながら形が綺麗で、オンでもオフでも履けますね。厚みのあるソールはトレッキングシューズにも使われるもので、疲れにくさも耐久性も申し分なさそうです。もう少しドレス寄りなシューズなら「モンターニュ」。肌目の細かいカーフレザーを使用し、ドレスアップにもってこいの1足。誕生から70年以上愛される定番の「ミカエル」は、フランスらしいマロンカラーがすごく良い。フランスらしい上品さと、ガンガン履ける強さの両方を持ち合わせた「Paraboot」、好みです。
THE LAKOTA HOUSE(ラコタハウス)
お次は1884年にマサチューセッツ州で生まれた名門シューズメーカー「オールデン」の輸入総代理店「THE LAKOTA HOUSE(ラコタハウス)」。履き心地の良さは独自の“木型”を通して語られることが多く、10種類以上の木型がさまざまな人の足にフィット。また、なんとも美しい光沢を放つ「コードバン」という、馬の臀部から採れるとても希少な革を使っていたりと、散りばめられたディテールが男心をくすぐるんです。
不動のモデルは、O脚やX脚の矯正靴用の木型をベースにして生まれた「モディファイドラスト」という通称「Vチップ」。アーチの曲線を強くして土踏まずを持ち上げ、抜群のフィット感になっています。艷やかなコードバンは、経年変化で味が出てくるのも醍醐味。同じくコードバンで仕上げた「タンカーブーツ」に使用されている379X(通称「ミリタリーラスト」)という木型は、1940年代に軍用木型として開発され、米軍の将校や一般兵士のドレスユニフォーム用の靴として使用されていたらしい…しびれます。もう1足気になったのは、コニャックカラーの「ペニー ローファー」。「レディーカーフ」という柔らかい牛革の質感と温かみのあるカラーで、他の2足とはまた違う印象。休日にカジュアルな服と合わせたいなぁ。
J.M. WESTON (ジェイエムウエストン)
最後は1891年にフランスで創業した「J.M. WESTON (ジェイエムウエストン) 」。革の上質感がすごいと言われる理由は、業界では珍しく“タンナー”と呼ばれる革職人が自社にいるから。またグッドイヤーウェルト製法というソールの縫合方法で、耐久性・耐水性にもこだわります。オーラすら感じる上品で洗練されたデザインは、時代も年代も選ばない魅力があります。
「J.M. WESTON 」といえば、やはり「シグネチャーローファー」。見れば見るほど美しい形と質感で、足幅が6サイズから選べるので、感動のフィット感を味わえます。カラーや革の種類もたくさんあって、1足目は黒かと思いつつ、このフォレストグリーンも捨てがたい。色違いで何足か持つ人が多いのは納得です。スーツにはブラックの「ゴルフ」。ラバーソールでタフだし、フォーマルすぎないのでオフでも履けます。1枚革で仕上げた「サイドゴアブーツ」は360度どこから見ても無駄がなく、絶妙なブラウンがどんな服にも馴染みそう。秋冬に履いてたら、絶対褒められるだろうなぁ。
わっしー
いやぁーどれも歴史と個性があって良い靴でした。女性用の靴も取り扱っているので、パートナーと一緒に買いに行くのも良いですね。永く連れ添う相棒なので、もう少し悩んで、ポイントアップ日に買おうと思います!革靴には、やっぱりロマンがありますね。