
Vol.05
2023年09月21日(木)
まりも
日本酒は世界でも類を見ない、温度で表情が変わるお酒。11段階の温度で飲ませてくれる「ぬる燗 佐藤」で、鶏白湯おでんをつまみつつ、いざ奥深い燗酒&冷酒の世界へ。
さっそく日本酒の“温度飲み”をたのしみましょう!
日本酒の温度は大きく分けて冷酒・ひや(常温)・熱燗の3つがありますが、「ぬる燗 佐藤」さんでは5℃の「花冷え」から上は60℃以上の「とびきり燗」まで、なんと11段階の温度で用意してくださいます。全国47都道府県・約100銘柄からおすすめの銘柄と温度で飲むもよし、好きな温度をリクエストして実験してみるのもよし。ちなみに温度飲みは1合(180ml)から可能です。
今夜は店員さんおすすめの、秋田県「天寿 純米酒」を45℃の上燗。温めたことでほっこりとした米の旨味が広がりつつ、奥から綺麗な酸がやってきてスッと抜けていく。これは良いお酒です。
「お互いの盃に差しつ差されつするのも、日本酒の醍醐味。美味しい温度でずっと飲めるように、うちではお酒をちろりに入れて、ミニかんすけという箱に入れてお出ししています」と店員さん。徳利よりも保温性があって、これは素敵です。知識豊富な店員さん。尋ねればより美味しく飲める酒器の形まで教えてくれますよ。また温度は指定できませんが、気になる銘柄があれば60ml/600円で試すことができるので、いろいろ飲みたい私にはとてもうれしいです。
日本酒とたのしみたいのはやっぱり和食。こちらのメニューは、料理長が厳選したお料理だけが載っているんだなと感じます。まずは新鮮なお刺身を冷酒と一緒に。ベーコンとイクラがたっぷり入った人気のポテトサラダは、濃醇な純米酒のぬるめの燗にも合いそうです。
カウンターで焼き上げる炭火焼きもこちらの名物。旨味がしっかりした大山鶏やヘルシーな野菜串など、炭の良い香りでお酒がすすんでしまいます。
冷酒、ひやで一品料理をいただいたら、温かい日本酒と一緒に名物「鶏白湯おでん」を食べるのが私の定番。このおでんはもともと銀座コリドー店で生まれたメニューで、やがて全店舗の名物料理になったのだそうです。
鶏をじっくりと炊き出して作る乳白色のお出汁は、クリーミーで濃厚な旨味。熱燗やぬる燗と一緒にいただくと、おでんの出汁とお酒の温度が口の中で溶け合います。滋味深い味わいは繊細な日本酒と相性が良く、他店で飲んでから〆に「鶏白湯おでん」を食べに来られる方もいるそう。このペアリングは絶対に試してみてください。
人気店なので予約は必須ですが、21時以降はウォークインでも入りやすいです。〆の「鶏白湯おでん」はほっこりしますよ。
平日 : | <昼> 11:00〜14:30(14:00LO)、 <夜> 17:00〜23:00(22:00LO) |
土 : | <昼> 12:00〜14:30(14:00LO)、 <夜> 17:00〜22:00(21:00LO) |
定休日: | 日曜・祝日 |