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バレンタインの起源 渡すのがNGなお菓子とは? バレンタインの起源 渡すのがNGなお菓子とは?

ハリー

ハリー

Vol.16

バレンタインデーの起源とは?渡してはいけないお菓子も紹介

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2025年01月31日(金)

ハリー

毎年2月14日のバレンタインデー。今では愛や感謝を伝える日として世界中で親しまれていますが、その起源は古代ローマにまで遡る深い歴史を持っています。この記事では、なぜこの日に愛を伝えるようになったのか、その歴史的背景と世界各国で異なる伝え方の文化について解説します。

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バレンタインの起源とは?

古代ローマ兵士のイメージ

禁じられた愛を守った聖職者

3世紀のローマ帝国では、皇帝クラウディウス2世が兵士の士気を高めるため、若者の結婚を禁止していました。しかし、キリスト教の司祭バレンティヌスは、愛し合う若者たちのために密かに結婚式を執り行っていました。この行為が皇帝に知られ、バレンティヌスは逮捕され投獄されます。
 
投獄中、バレンティヌスは看守の娘と心を通わせ、彼女が視力を失っていることを知ります。伝説によれば、彼は深い信仰と祈りの力を通じて、彼女の視力を回復させたといわれ、処刑される直前に「あなたのバレンタインより」と署名した手紙を彼女に託したと伝えられています。この愛と信念に満ちた行動が、後に「愛を告白する日」として知られるバレンタインデーの起源となったとされています。

古代ローマがルーツ

祝日として定着するまで

バレンティヌスの処刑日である2月14日は、古代ローマでは豊穣と結婚の女神ユーノの祭りが行われる日でもありました。この日、若者たちは「ルペルカリア祭」と呼ばれる祭りに、くじ引きで決めた異性と一緒に過ごす習慣がありました。キリスト教が広まるにつれ、この異教の祭りとバレンティヌスの殉教を記念する祝日が融合。ここから徐々に14世紀頃から、ヨーロッパで徐々に「恋人たちの日」として祝われるようになっていきました。

愛の言葉を贈る文化

愛の言葉を贈る文化へ

14世紀頃、バレンタインデーは宗教的な意味合いから離れ、恋人たちの日として新たな意味を持つようになりました。イギリスの詩人ジェフリー・チョーサーが自身の詩の中で「バレンタインは鳥がパートナーを選ぶ日だ」と詠んだことが、現代のような恋愛の日としての始まりとされています。その後1800年代にかけて、バレンタインデーに手紙や詩を贈り合う習慣が発展し、大西洋を越えてアメリカへと広がっていきました。当初は手書きのカードを贈る習慣が主流でしたが、19世紀には印刷技術の発展により、商業的なバレンタインカードが普及するようになりました。

世界のバレンタインの伝統や歴史

ヨーロッパのバレンタイン

ヨーロッパでの伝統

フランスでは「愛の誓いの日」として、恋人同士でロマンティックなディナーを楽しみ、愛の言葉を交わします。イギリスでは匿名の手紙で密かな想いを伝える伝統が今も残り、イタリアでは「愛の守護聖人の日」として教会で祝福を受けるカップルも。各国で異なる形で愛を祝う文化が育まれ、それぞれの国の特色ある表現方法として定着していきました。

アメリカのバレンタイン文化

アメリカでの歴史

19世紀のアメリカで、印刷技術の発達により量産型のバレンタインカードが登場。これを機に、家族や友人にも感謝の気持ちを伝える日として普及していきました。1800年代後半には、チョコレートメーカーのキャドバリーが、ハート型の箱入りチョコレートを販売開始。これが現代のバレンタインギフトの原型となり、愛を表現する新しい形として世界中に広まっていきました。

日本のバレンタインの広がり

日本でバレンタイン文化はどう広がった?

日本では1936年に神戸のチョコレート店が英字新聞に広告を出したのが始まりとされ、その後1950年代に「女性から男性へチョコレートを贈る」という独自の文化が定着。神戸から始まった小さな試みは、やがて日本全体に広がり、独自の発展を遂げていきます。1950年代以降、女性から男性へ想いを伝える日として定着。その後、ホワイトデーという新たな文化を生み出すなど、日本ならではの洗練された形へと進化を遂げていきました。

失敗しない贈り物とは?意外と知られていないお菓子選びの作法

チョコレートが並ぶ写真

意外と知られていないチョコレートの意味

バレンタインデーの贈り物として定番のチョコレートには特別な深い意味はなく、「あなたと同じ気持ち」という緩やかな意味合いを持ちます。そのため、恋人や友人、家族、同僚など、どんな関係の相手にも贈ることができる万能なお菓子として親しまれています。
 
選び方は、相手との関係や予算により異なり、本命には2,000〜3,000円程度の高級チョコ、義理チョコには数百円〜1,000円程度が目安です。また、「友チョコ」「世話チョコ」「逆チョコ」など、贈り方も多様化しています。
 
種類も豊富で、生チョコやトリュフ、ミルクチョコやビターチョコなど、相手の好みに合わせて選ぶことで、気持ちをより伝えることができます。

バレンタインキャンディ

本命への想いを伝える選択肢

バレンタインデーのキャンディには「あなたが好き」という想いと、その甘い味わいが長く続くことから「甘い関係を築きたい」という願いが込められています。一方、カップケーキには「あなたは特別な存在」という深い意味が込められており、特別な日に食べる特別なスイーツとして愛されています。これらのお菓子は、言葉では伝えきれない想いを優しく届けてくれる、バレンタインデーならではの心のメッセンジャーとなるでしょう。

バレンタインに渡すお菓子

職場の同僚への気持ちを伝える適切な選び方

職場の同僚へのバレンタインギフトには、クッキーが最適な選択肢の一つとなります。クッキーには「友達でいましょう」という穏やかな意味が込められており、サクッとした軽やかな食感が気軽な関係性を表現しています。また、キャラメルも「安心できる存在」という温かな意味を持ち、同僚への感謝の気持ちを伝えるのに適しています。
 
特別な意味を持たないお菓子として、プリンやシュークリーム、和菓子なども良い選択となります。特に和菓子は上品でさっぱりとした甘さが特徴で、職場での配布にも適していますし、甘いものが苦手な方への配慮にもなります。個包装のものを選べば、職場での配布も手軽に行えるという実用的な利点もあります。

マシュマロやグミはNG!

避けたい意外なお菓子とその理由

実は、マシュマロやグミには「あなたが嫌い」という意味が隠されているとされています。自分ではそのつもりがなくても、贈られた人が意味を知っていたら複雑な気持ちになってしまいます。たとえ気軽な気持ちでも、バレンタインシーズンの贈り物としては避けることをお勧めします。

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マルポ編集部

マルポ編集部

マルポ編集部

丸の内に勤める5人のワーカーによるマルポ編集部。各世代や各ジャンルに精通するエディターたちが大丸有の日常を楽しく綴ります。

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