
のっち
Vol.11
2025年01月15日(水)
のっち
年齢を重ねることで生じる変化のことを、“エイジング”といいます。エイジングケアとは年齢に合わせた肌のお手入れをすること。いつから始めたらいいのか、何をすればいいのか悩みますよね。
エイジングケアは、「自分にはまだ必要ない?」「何歳から始めたらいい?」など、始め時に悩む人はいるかもしれません。けれど、ちょっとした肌の変化を感じるようになったときが始め時。理想は、20代後半から始めるのが良いといわれているんです。
なるべく早い時期からエイジングケアを
個人差はあるものの、一般的に肌の変化や衰えを自覚するのが30代以降。ハリとみずみずしさのある肌状態は20歳から24歳ごろまでにピークを迎え、少しずつエイジングサインが現れ始めます。その原因は、年齢とともに生じる二つの変化。一つは肌の皮脂量と水分量の減少、もう一つは肌のターンオーバー(細胞が生まれ変わる周期)が遅れてしまうことにあります。だからなるべく早い時期から始めるのがベスト。もちろん、既にエイジングサインが気になっているからといって手遅れというわけではありません。大切なのは、日々の積み重ね。自分の肌状態に合わせたスキンケアや生活習慣を取り入れること。肌トラブルを防ぎ、肌本来が持つ力を引き出すことができるんです。
肌状態に合ったお手入れをするのがエイジングケアの基本ですが、そもそもエイジングサインとはどのようなものなのでしょうか?主に紫外線が原因で生じるエイジングサインが、シミやくすみ。シミが増えたり濃くなったり、以前より顔色が暗くなったと感じることはありませんか?それは、これまで浴びてきた紫外線が蓄積することでメラニン色素が過剰に作られるのが原因。また、ターンオーバーにかかる日数も伸びるため、肌のメラニン色素が排出されにくくなってしまうことも原因なんです。メラニン色素は肌や髪を紫外線から守る役割もありますが、増えすぎるとシミ・くすみができやすくなります。
肌の水分不足はシワの原因に
また肌の水分不足によって起こるのが、目元や口元といった皮膚の浅い場所に起こる細かいシワ。肌の深い場所でコラーゲンやヒアルロン酸が不足すると、ほうれい線やたるみが起こります。笑うと目元のシワが目立つようになった、頬から顎にかけてのフェイスラインがもたついている、アイラインが引きにくくなったと感じることはありませんか?ターンオーバーの周期が長くなると肌の保水力が低下し、乾燥しやすい状態に。かさつきやゴワつきが起こり、化粧ノリの悪さを感じることも。また、古い角質が肌表面にたまってしまうことで肌が硬くなり、ハリ感のなさを感じるようにもなります。眼鏡や枕の跡がなかなか消えないのは、ハリ不足が原因かも……。
では自分の肌状態がチェックできたら、いよいよエイジングケアレッスンのスタート!まずは洗顔と保湿、紫外線対策というスキンケアの見直しから始めましょう。洗顔で絶対にNGなのは、肌をゴシゴシとこすること。摩擦によって乾燥やくすみが起こりやすくなるので、力を入れずに優しく洗います。クレンジング剤や洗顔料の量が足りないことも肌の摩擦につながるので、適量を守って使うのもポイントです。
油分を補って潤いを閉じ込める
洗顔後の保湿は、水分と油分をバランス良く補給します。化粧水で肌に水分をしっかり与えてから乳液やクリームなどで油分を補い、潤いを閉じ込めましょう。また、自分の肌悩みに合ったアイテムを投入するのもオススメ。シワやたるみの改善、美白に働く「レチノール」、くすみやシミの改善が期待できる「ナイアシンアミド」、水分の蒸発を防ぎ肌を柔らかくする「スクワラン」など、エイジングサインに直接アプローチできる成分はさまざまあります。季節や天候に関わらず、365日の紫外線対策もマストです。紫外線はあらゆるエイジングサインの原因となるので、日焼け止めでしっかり肌をケアしましょう。
良い生活習慣も大切
そして、体の内側からのケアもエイジングケアの一部です。バランスの良い食事を心掛けると同時に、肌のターンオーバーを正常化させるタンパク質、シミの予防や改善に役立つビタミンといった栄養素を積極的に摂取するのも◎。また、睡眠時に分泌されるホルモンが肌のターンオーバーを促すので、睡眠時間をしっかり確保することも大切です。エイジングケアは、未来の肌を育てること。肌状態に合ったスキンケアと良い生活習慣でいつまでも美しく、自分らしく年齢を重ねていきたいですね。